長琵琶湖の北東に位置する歴史の町、滋賀県長浜市。この地に明治34年から店を構える老舗和菓子店「御菓子司 藤本屋」は、「フジモトヤ」の愛称で地元の人々に親しまれています。
趣のある引き戸を開けると、昔ながらの落ち着いた空間が広がります。ショーケースには、長浜の歴史や文化にちなんだ銘菓や、季節の移ろいを感じさせる美しい和菓子がずらりと並び、訪れる人々を温かく迎えてくれますよ。
今回はそんな御菓子司 藤本屋について紹介していきますね!

いろいろな和菓子があって
どれにしようか迷ってしまったよ
長浜市元浜町:藤本屋


赤い暖簾に藤本屋とかかれた、御菓子司 藤本屋さん。
店内はイートインもできるように長椅子があります。
手土産の和菓子を購入しつつ、自分用のおやつとして和菓子をいただくのもいいですね。
長浜の風土を映す銘菓たち


藤本屋の和菓子は、ただ美味しいだけでなく、長浜の歴史や特産品にちなんだ物語が込められています。
主な和菓子を紹介しますね。
長浜銘菓「浜ちりめん」
長浜の特産品である絹織物「浜縮緬」を菓子に見立てた逸品です。淡雪羹と練り羊羹の二層からなり、グラニュー糖をまぶすことで絹のような繊細な質感を表現しています。口の中でなめらかに溶ける上品な甘さは、まさに職人技の賜物です。
長浜銘菓「十八万石」
豊臣秀吉が長浜城主となり、その石高が十八万石だったことに由来する落雁(らくがん)です。長浜城の丸瓦を模した形もユニーク。桂皮(ニッキ)の風味が香る餡が詰められており、どこか懐かしい味わいが楽しめます。
季節を味わう「朝生」
「朝生」とは、その日の朝に作られる生菓子のこと。藤本屋では、季節ごとの朝生が楽しめますよ。
- 「がらたて」:ガラタテという葉っぱで包んで蒸した、素朴な粒あんのお饅頭。
- 「わらび餅」:黒糖の風味が豊かなわらび餅にきな粉をまぶした、つるんとした食感がたまりません。
- 「水無月」:白いういろうの上に小豆を散らした、初夏にぴったりの涼やかなお菓子。
- 「茶だんご」:抹茶の風味のきいたおだんご。



手土産に持っていきたい!
職人のこだわりが光る定番の味
藤本屋には、季節の和菓子だけでなく、長年愛され続けている定番商品もあります。
「手焼ききんつば」は、北海道産の小豆を丁寧に炊き上げ、手焼きで仕上げたきんつばは、小豆本来のホクホクとした食感と風味を存分に味わえる逸品です。
一口食べると、ぎっしり詰まった餡のボリュームに驚くはず。小豆ときんつば、抹茶きんつばの2種類があります。
イートインスペースでゆっくりと


店内にはイートインスペースがあり、購入した和菓子をその場で楽しむことができます。
温かい日には冷たいお茶を出してくださる心遣いも嬉しいポイント。
旅の途中でほっと一息つきたい時に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
藤本屋の実食レポート


「茶だんご」と「きんつば」
訪問したときは、お昼を食べた後でした。
食後の甘いものをいただきたいなと思い、藤本屋さんおすすめの和菓子をお伺いして、茶だんごときんつばをいただきました。
店内でいただくことが可能で、イートイン利用することを伝えると、冷たいお茶を淹れてくださいました。
茶だんごは、パクパクと美味しくいただきました。もう一本購入しても良かったかも。
きんつばは、小豆がぎっしり入っていて、大満足。


すき間なく小豆が入っています。
こちらもパクパクと食べてしまえる上品な美味しさ。
次回は、知人から「藤本屋さんの外郎がオススメだよ」と言われたので、外郎を買いに行こうと思います。
藤本屋のお店の雰囲気


創業から120年以上、長浜の歴史と共に歩んできた「御菓子司 藤本屋」。
昔ながらの落ち着いた雰囲気で、どこか懐かしい感じがする、素敵なお店です。
あなたもぜひ長浜市元浜町にある藤本屋さんへいらしてくださいね。
伝統の技を守りながら、新しい和菓子の可能性を探求し続ける老舗の味を、ぜひ一度ご堪能ください!
お店の営業時間・アクセス・駐車場情報
住所 | 滋賀県長浜市元浜町4-3 |
アクセス | JR長浜駅から徒歩7分 |
営業時間 | 8:00~20:00 |
定休日 | 火曜日 |
予算 | 茶だんご 110円 きんつば 140円 |
駐車場 | 近くのコインパーキングをご利用ください |
電話番号 | 0749-62-0804 |